この記事でわかること
- 相手に「うちの話だ」と感じてもらう4つの材料と、30秒の中で相手の固有名詞を3回以上入れる組み立て
- 名乗り・確認と用件・事実・背景・続ける許可の5区間の秒数と、約170字の例文
- 調べた結果の3つの型ごとの事実の言い方と、不安をあおらない背景の一言
- 30秒の途中で返ってきやすい5つの一言への返し方と終え方、受付向けの15秒の版、30秒の効き目の測り方
この記事が想定している状況
AIO/LLMO支援の新規開拓で毎日電話をかけているが、名乗って用件を言い始めたところで「結構です」と切られることが多い。担当者につながっても、AI検索の話をしているうちに相手の声が冷めていくのが分かる。トークの初稿は何度も書き直したものの、どこを何秒で話せばよいのかという基準がなく、言い回しを足すたびに長くなっている。LLMOを知らない相手に、最初の30秒で自社の話だと思ってもらう構成と、そのまま声に出せる例文を知りたい営業担当や代表を想定しています。
知りたいこと
- LLMO支援を売るための営業トークの、最初の30秒の組み立て方を知りたい
- 電話で切られにくい例文を見たい
- 「営業ですか」「忙しい」と返されたときの返し方を知りたい
あわせて判断したいこと
- 言い回しを足して長くするのではなく、秒数の基準で削れるようにしたい
- 強引な電話だと思われずに、話を聞いてもらえる時間を作りたい
読み終えるとできること
読み終えると、自社のトークを5つの区間に分けて秒数の上限を決め、相手の固有名詞が3回以上入った30秒の例文を書けるようになります。調べた結果の型に合わせて事実の一文を書き分け、途中で返ってきた一言への返し方と終え方を決めたうえで、30秒が効いているかを会話率と許可への返事で確かめられます。
最初の30秒で相手が決めているのは「うちの話か」だけ
電話を受けた相手は、最初の30秒でトークの中身を吟味しているわけではありません。決めているのは、この電話が自分の会社に関係のある話かどうか、その一点です。関係があると思えれば続きを聞き、思えなければ、どれほど丁寧な説明でも途中で切り上げる理由を探し始めます。
「うちの話だ」と感じてもらう材料は、相手の固有名詞です。社名、主力のサービスや特徴、地域名、そして相手の顧客が使いそうな質問文。これらが30秒の中に出てくるほど、相手は自社について調べてきた電話だと受け取ります。反対に、AI検索の動向や支援の内容から話し始めると、固有名詞が一つも出ないまま時間が過ぎていきます。
| 材料 | 入れる区間 | 例 |
|---|---|---|
| 相手の社名か、相手を指す言葉 | 確認と用件、事実 | 〇〇自動車学校様、御校 |
| 主力のサービスや特徴 | 事実 | 平日の夜に通える |
| 地域名 | 事実 | 〇〇市で |
| 相手の顧客の質問文 | 事実 | 「〇〇市で平日の夜に通える教習所は」 |
目安として、相手の社名か相手を指す言葉、主力のサービス、地域名のいずれかが、30秒の中に合わせて3回以上出てくる形にします。確かめ方は、台本を声に出して読み、相手の固有名詞に印を付けるだけです。3回に届かない台本は、こちらの会社の紹介やAI検索一般の話が多すぎる合図です。
LLMOは、まだ相手に概念の説明が必要な商材です。誰にでも電話する総合型の営業代行だと、説明の途中で切られてしまう。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
LLMO(ChatGPTやGoogleのAIによる概要などに、自社の情報を正しく扱ってもらうための施策)の説明から入らないのは、説明の要る言葉ほど、相手の固有名詞を30秒の外へ押し出してしまうからです。大橋メソッドの架電でも、相手の社名や主力サービスで事前にAI検索した結果を「今はこう表示されています」と伝え、検索からの問い合わせが減っている背景を一言添え、詳しくは商談で、という流れを30秒で行う設計にしています。
30秒の時間割:名乗りから続ける許可まで5つの区間
30秒を一続きの台本として書くと、どこが長いのかが分からなくなります。名乗り・確認と用件・事実・背景・続ける許可の5つの区間に分け、区間ごとに秒数の上限を決めて書きます。仮に1秒に5〜6字ほどの速さで話すとすると、30秒で話せるのは150〜180字ほどです。
| 区間 | 秒数の目安 | 言うこと | 入れない言葉 |
|---|---|---|---|
| 名乗り | 4秒 | 社名・名前・初めての電話であること | 会社の沿革、実績の件数 |
| 確認と用件 | 8秒 | 相手の確認と、何についての電話か | 「ご案内」「ご挨拶」だけの用件 |
| 事実 | 10秒 | 調べたAI・質問文・時期・結果 | 「遅れている」などの評価 |
| 背景 | 5秒 | 探し方の変化を一文で | 「このままでは」などの言葉 |
| 続ける許可 | 3秒 | 続けてよいかを尋ねる | 承諾を前提にした言い回し |
想定ケース(架空の条件):〇〇市の自動車教習所に電話する30秒の例文
「〇〇(社名)の〇〇と申します。初めてお電話しました。〇〇自動車学校様の入校のご担当の方でしょうか。AIの検索で御校がどう紹介されるかについてのお電話です。先週、ChatGPTへ『〇〇市で平日の夜に通える教習所は』と尋ねたら、3校が挙がり、御校のお名前はありませんでした。AIの答えが検索の上に出るようになり、探し方が変わっています。1分ほど、続けてもよろしいでしょうか」。読点や括弧を除くと約170字で、1秒に5.5字ほどで話すと31秒前後です。相手を指す言葉は「〇〇自動車学校様」と2回の「御校」で3回、地域名と特徴(〇〇市・平日の夜)も事実の区間に入っています。
例文の事実の区間には、評価の言葉が一つもありません。「お名前はありませんでした」で止め、それが良いか悪いかは言いません。調べた結果をどう受け止めるかを相手に任せると、相手は反論する理由を持たないまま、自分の会社のこととして続きを考え始めます。
名乗りと用件の12秒で、相手に判断の材料を渡す
名乗りで「初めてお電話しました」と言うのは、以前からの付き合いがあるように聞こえる言い方を避けるためです。用件では営業の電話であることを隠さず、何についての電話かを一文で言います。相手がここで「営業なら結構です」と断れる余地を残しておくことが、かえって残りの18秒を聞いてもらう条件になります。初めての相手に、判断の材料を先に渡す電話だからです。
事実の区間は、AIの名前・質問文・時期・結果を一息で
事実の区間でつまずきやすいのは、伝えたいことを詰め込みすぎることです。いくつもの質問で調べていても、電話で言うのは1つの質問の1つの結果だけにします。残りは商談で見せる物に回します。一息で言い切れる50〜60字が、10秒の区間に収まる長さの目安です。
| 調べた結果 | 事実の言い方の例 | 商談に回すこと |
|---|---|---|
| 名前が挙がらない | 「3校が挙がり、御校のお名前はありませんでした」 | 挙がった3校の答えの根拠 |
| 名前は出るが説明が違う | 「お名前は出ましたが、夜の教習の時間が以前のものでした」 | 説明の元になったページ |
| 質問によって出たり出なかったりする | 「料金の質問では挙がり、夜の教習の質問では挙がりませんでした」 | 出る質問と出ない質問の違い |
3つ目の型は、相手がすでにAIでの見え方を気にしている場合に効きます。「出ていない」とだけ言うと、相手が自分で社名を入れて調べ、出てくるのを見て話が終わることがあります。どの質問で出て、どの質問で出ないかを分けて伝えれば、相手が確かめても話は食い違いません。どの質問でも正しく紹介されている会社は、優先度を下げて後に回します。
どのAIで調べたかは、名前で伝えます。日本では2024年8月にGoogleの「AIによる概要」が始まり、2025年9月には「AIモード」も日本語で使えるようになりました。ChatGPTやCopilotも含め、AIによって挙がる会社が違うことは珍しくありません。「AIで調べたら」とだけ言うと、相手が別のAIで確かめたときに話が合わず、電話の内容全体が疑われます。
架電の前日に、同じ質問で確かめ直す
AIの答えは日によって変わります。架電の前日か当日の朝に、同じ質問を同じAIに入れ直し、結果が変わっていれば事実の一文を書き換えます。古い結果のまま伝えると、相手がその場で調べたときに食い違い、30秒の残りが言い訳の時間になってしまいます。
背景の一言と続ける許可:不安をあおらずに理由を渡す
事実だけを伝えて黙ると、相手は「それで、何が言いたいのか」と受け取ります。背景の一言は、その事実がなぜ相手の問い合わせや申込みに関わるのかを補う一文です。長くすると講義になるため、5秒、30字前後に収めます。
| 狙い | 使える言い方の例 | 避けたい言い方 |
|---|---|---|
| 探し方の変化を伝える | 「AIの答えが検索の上に出て、探し方が変わっています」 | 「もう検索は使われません」 |
| 調査の数字を使う | 「AIの概要が出る検索では、1位でもクリック率が下がるという調査があります」 | 「サイトに来る人が半分以下になります」 |
| 相手の数字につなぐ | 「入校の申込みの入口に関わるかもしれないと考えました」 | 「このままだと申込みがなくなります」 |
調査の数字を使うときは、条件を外さないことが前提です。Ahrefsの調査(2026年2月公開)は、AIによる概要が表示される情報系のキーワード約30万について、2023年12月と2025年12月を比べ、検索結果1位のページのクリック率が約58%低いとしたものです。地域名とサービス名で探す検索にそのまま当てはまるとは限らないため、電話では数字より探し方の変化を伝え、数字は商談で条件と一緒に見せます。
続ける許可の一言が、切られにくさを左右する
30秒の最後に「1分ほど、続けてもよろしいでしょうか」と尋ねるのは、続けるかどうかを相手に決めてもらうためです。許可を取らずに話し続けると、相手は話を止める機会を探しながら聞くことになり、内容が頭に入りません。許可を得たあとの時間は相手が自分で選んだ時間になるため、質問にも答えてもらいやすくなります。ここで断られたら、深追いせずに終えます。
途中で返ってくる一言への返し方と、受付向けの15秒
30秒を最後まで話せる電話ばかりではありません。名乗りや用件の直後に、相手から短い一言が返ってくることがあります。そのとき台本を続けるか、一言返すか、電話を終えるかを先に決めておくと、架電担当が慌てて言い過ぎることを防げます。
| 相手の一言 | 返し方の例 | 終え方の目安 |
|---|---|---|
| 「営業の電話ですか」 | 「はい、ご提案のお電話です。調べた結果だけ先にお伝えしてもよいですか」 | 断られたら礼を言って終える |
| 「今、手が離せません」 | 「失礼しました。改めてよい時間帯だけ伺えますか」 | 時間帯の指定がなければ記録して終える |
| 「AIのことはよく分からない」 | 「ご存じなくて大丈夫です。〇〇市で探す方がAIに尋ねたときの話です」 | 重ねて同じ答えなら終える |
| 「担当ではありません」 | 「入校のお問い合わせを見ている方は、どなたでしょうか」 | 名前と時間帯を伺えなければ終える |
| 「SEOの会社に頼んでいます」 | 「検索の順位とは別の、AIの答えでの紹介のされ方の話です」 | 重ねて断られたら終える |
どの一言にも共通するのは、言い返して説得しようとしないことです。返し方は、相手の誤解を一言だけ解くか、都合を尋ねるかのどちらかにとどめます。それでも断られたら、理由を1つだけ伺い、礼を言って電話を終えます。断った相手に日を変えて何度もかけ直すのは、苦情や業界内での評判の悪化につながります。
事業者どうしの電話による取引は、特定商取引法が定める電話勧誘販売の規制の多くから外れるとされています。それでも、相手が個人事業主で事業として受けた電話かどうかが曖昧な場合、一度断られた相手にかけ直す場合、個人情報の取得や利用目的・第三者提供に関わる場合は配慮が必要です。判断に迷うときは専門家に確かめてください。
受付が出たときは、15秒で取り次ぐ理由を渡す
代表番号にかけると、最初に出るのは受付の方です。受付の方に30秒の台本をそのまま話しても、判断する立場にないため困らせてしまいます。受付向けには、誰宛てか、何の件か、どのくらい時間がかかるかの3つを15秒ほどで伝える別の版を用意します。
想定ケース(架空の条件):教習所の受付に伝える15秒の版
「〇〇(社名)の〇〇と申します。入校のお問い合わせをご担当の方に、AIの検索で御校がどう紹介されているかを調べた結果をお伝えしたく、お電話しました。2〜3分ほどで済むお話です」。読点や括弧を除いて約80字で、15秒弱に収まります。受付の方から用件を重ねて聞かれたら、事実の一文だけを伝えます。取り次げないと言われたら、担当の方がいる時間帯だけを伺って終えます。受付で止まる原因の探し方は受付で断られるテレアポの原因と改善策で扱っています。
30秒の後の1問と約束、30秒が効いているかの測り方
続ける許可をもらえたら、後半の役目は、1問で相手の状況を一つ聞き、商談で見せる物を約束することです。問いは「入校の申込みは、どこから来る方が多いですか」のように、担当者が手元の感覚で答えられるものにします。答えが「検索から」なら事実の続きを、「紹介や口コミから」なら紹介を受けた人が名前を確かめる場面を、商談で見せる内容として約束します。
- 見せる物:相手の顧客が使いそうな3つの質問での、AIの答えの画面
- 見せる物:答えの根拠に使われているページと、相手のサイトの対応するページ
- 進め方:2週間で表示の変化を確かめる手順と、確かめる質問の一覧
- 条件:所要時間は20分、オンラインで、候補日を2つ出す
電話では提案の中身まで話さず、何を見せるかだけを約束します。商談で用語を使わずに必要性を伝える提案の順番はLLMOを知らない相手への提案の組み立て方で、日程を切り出す最後の一言は商談の約束を取る最後の一言と日程の切り出しで扱っています。
効き目は、会話率と許可への返事で測る
最初の30秒が効いているかは、商談の件数ではなく、担当者と話せた電話のうち会話が続いた割合(会話率)で測ります。あわせて、続ける許可に「どうぞ」と返ってきた割合と、許可の前に終わった通話が何秒で終わったかを記録します。どの区間で終わりやすいかが分かれば、次に直す区間が決まります。初稿全体を点数で確かめる方法はトーク初稿の良し悪しを見抜く5つの観点が参考になります。
下の試算では、月900件の架電で、会話率が52%にとどまっている場合の工程ごとの件数を示します。
試算
架電900件から受注までの件数の見込み
架電900件に対して、接続は306件、担当者と話せるのは約98件、商談の日程確定は約6.1件、実施は約5.3件、受注の見込みは約1件です。
架電全体から見た商談化は0.68%で、説明が必要なBtoB商材の目安(0.5〜1.5%)の範囲内です。同じ率のままなら、受注1件あたり約901件の架電が必要です。
| 工程 | 率(目安との比較に使う) | 件数 |
|---|---|---|
| 架電 | — | 900件 |
| 接続 | 接続率(34%) | 306件 |
| 担当者と会話 | 担当者到達率(32%) | 約98件 |
| 話を聞いてもらえた | 会話率(52%) | 約51件 |
| 商談の日程確定 | 商談化率(12%) | 約6.1件 |
| 商談の実施 | 商談実施率(86%) | 約5.3件 |
| 受注 | 受注率(19%) | 約1件 |
件数は各工程の率を順に掛けた見込みです。会話30件以上のデータがそろうまでは、率の小さな差で結論を出さないようにします。
この条件では、担当者と話せる約98件のうち会話が続くのは約51件で、商談の日程確定は約6.1件、受注の見込みは約1件です。30秒を直して会話率が64%に上がれば、同じ900件で会話は約63件、日程確定は約7.5件になります。架電の件数を増やさずに日程確定が月に約1.4件増える計算で、30秒の直しは、費用を足さずに試せる改善です。判断に使うなら、1つの版につき会話30件以上を目安に比べます。
大橋メソッドでは、トークの初稿を架電の前に依頼側が確認し、相手の役職・検討状況・反応のあった切り口を商談シートで共有する形をとっています。30秒のどの区間で相手が反応したかを商談シートに残しておけば、商談で同じ話を繰り返さずに済み、翌週にどの区間を直すかも決めやすくなります。
手順のまとめ:LLMO営業の最初の30秒を組み立てる
- 相手の顧客の質問で調べる:相手の顧客が使いそうな質問を1つ決め、AIの名前と時期を記録して結果を確かめます。
- 名乗りと用件を12秒に収める:社名・名前・初めての電話であることと、相手の確認、何についての電話かを一文ずつ書きます。
- 事実を一息の長さにする:1つの質問の1つの結果だけを、評価の言葉を入れずに50〜60字で書きます。
- 背景と続ける許可を足す:探し方の変化を一文で添え、最後に続けてよいかを尋ねる一言を置きます。
- 声に出して測り、返し方を決める:区間ごとの秒数と相手の固有名詞の回数を確かめ、途中の一言への返し方と終え方を決めます。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 名乗りの後に会社の沿革や実績を続け、相手の話に入る前に20秒を使う | 名乗りは社名・名前・初めての電話であることに絞り、相手の社名を入れた用件の一文へ進む |
| 事実の区間で、調べた結果を「出遅れています」のような評価に置き換える | AIの名前・質問文・時期・結果だけを言い、受け止め方は相手に任せる |
| 30秒の途中で質問を投げ、相手に答えを考えさせる | 30秒は事実と背景を渡す時間にし、質問は続ける許可を得てから1問だけにする |
| 「今、手が離せない」と言われても台本を最後まで話し切る | その場で切り上げ、改めてよい時間帯だけを伺い、指定がなければ記録して終える |
| 秒数を測らないまま、台本に言い回しを書き足していく | 声に出して区間ごとの秒数を測り、30秒を超えたら事実以外の区間から削る |
チェックリスト
- 名乗りは社名・名前・初めての電話であることの3点で、4秒ほどに収まっている
- 用件の一文に、相手の社名とAIの検索での紹介のされ方という話題が入っている
- 事実の区間に、AIの名前・質問文・時期・結果がそろっている
- 30秒の中に、相手の社名・主力サービス・地域名が合わせて3回以上出てくる
- 背景の一言は調査の条件を外さず、不安をあおる言い方になっていない
- 30秒の最後に、続けてよいかを尋ねる一言がある
- 途中で返ってきやすい一言ごとに、返し方と終え方を決めた
- 受付向けの15秒の版を、30秒の版とは別に用意した
よくある質問
LLMO支援を売る電話の最初の30秒は、どんな順番で話せばよいですか?
名乗り(4秒)、相手の確認と用件(8秒)、調べた事実(10秒)、背景の一言(5秒)、続ける許可(3秒)の順が一つの型です。事実ではAIの名前・質問文・時期・結果を一息で伝え、背景は探し方の変化を一文で添えます。最後に続けてよいかを尋ね、許可を得てから質問と日程の話に進みます。
電話の冒頭で「営業の電話ですか」と聞かれたら、どう答えればよいですか?
隠さずに「はい、ご提案のお電話です」と認め、そのうえで「調べた結果だけ先にお伝えしてもよいですか」と尋ねます。営業であることをぼかすと、後で分かったときに不信感が残ります。それでも断られたら、理由を1つだけ伺い、礼を言って電話を終えます。
調べたAIの答えに相手の名前が出ていた場合は、何を伝えればよいですか?
まず説明の中身が合っているかを確かめ、古い情報や誤りがあればそれを事実として伝えます。説明も合っているなら、別の質問で出ないものがないかを調べ、出る質問と出ない質問の違いを切り口にします。どの質問でも正しく紹介されている会社は、優先度を下げて後に回してかまいません。
30秒のトークは、台本どおりに読み上げたほうがよいですか?
区間の順番と事実の一文は台本どおりに守り、言い回しは話しやすい形に整えてかまいません。ただし、相手の反応を見て評価の言葉を足したり、承認していない言い方を加えたりはしません。声に出して秒数を測り、30秒を超える版は事実以外の区間から削ります。
作った30秒のトークは、どのくらいの件数で効き目を確かめればよいですか?
1つの版につき会話30件以上、架電でいえば300〜500件程度が目安です。見る数字は商談の件数より、担当者と話せた電話のうち会話が続いた割合と、続ける許可に「どうぞ」と返ってきた割合です。件数が足りないうちは、1件の違いで率が大きく動くため、判断を延ばします。
この記事の前提と根拠
- 5つの区間の秒数(名乗り4秒・確認と用件8秒・事実10秒・背景5秒・続ける許可3秒)と、1秒に5〜6字という話す速さは、組み立てを説明するための編集部の目安です。実際の秒数は声に出して測って決めます。
- 例文の事業者・時期・AIの答えはすべて架空のものです。AIの答えは同じ質問でも日時や利用環境で変わるため、架電の前日に確かめ直す前提で書いています。
- 日本では2024年8月にGoogleの「AIによる概要」、2025年9月に「AIモード」の日本語版の提供が始まりました。Ahrefsの調査(2026年2月公開)は、AIによる概要が出る情報系キーワード約30万で、1位のページのクリック率が約58%低いとしています(2023年12月と2025年12月の比較)。
- 試算の率(接続率34%、担当者到達率32%、会話率52%、商談化率12%、実施率86%、受注率19%)は、説明が必要なBtoB商材の目安の範囲から選んだ仮の値です。
- 大橋メソッドの架電の流れ(事前に調べた事実、背景の一言、詳しくは商談で、を30秒で)と、初稿の事前確認・商談シートでの共有は、運営元が示している進め方に基づきます。
参照した資料
- Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月4日)
- Google 日本版ブログ「AI による概要」
- Google 日本版ブログ「AI モード」日本語版の提供開始(2025年9月9日)
- 消費者庁「特定商取引法ガイド」
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
今使っているトークがあるなら、このページ下の相談フォームに、名乗りから日程の提示までの文面と、架電先の業種、相手が電話を終えるときによく口にする言葉を書いて送ってください。1営業日以内にメールで連絡があり、30分のオンライン無料相談で、今のトークと断り理由から、最初の30秒のどの区間で止まっているかを整理できます。営業電話はかかってきません。